BACK フィリピン、セブ島データ

− Philippines −

■フィリピン紹介■  (下記記事は、主としてインターネット上で公開されている情報をもとに作成しました)


◇ フィリピンの概要 ◇

 フィリピンは、ルソン、レイテ、ネグロス、セブ、ミンダナオなど11の大きな島を
中心に、南北約2千キロ、東西約千キロの海域に点在する7,107の島々からなって
いてそのうち面積が1kuを越える島は500程しかなくほとんどがサンゴ礁の小島です。

 また、フィリピンはアジア唯一のキリスト教国で総人口の90%以上がクリスチャン
です。そしてこの国には、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの文化と生活様式が一堂に会
しており、特にスペインの文化、伝統が根強く残っていて人々の日常生活の中に今なお
生きています。

 コバルトブルーの海と椰子の木茂る無数のビーチ、街のいたるところに見られる教会、
極彩色に塗られた庶民の足ジープニー、陽気な人々と多彩なお祭りやバンブーダンスに
代表される踊り、などなど...これがフィリピンです。

 ■位置: 東経117〜127度、北緯5〜21度
 ■面積: 約30万ku(北海道を除いた日本の大きさに相当)
 ■人口: 6,700万人(マニラ首都圏の人口:約800万人)
 ■首都: マニラ
 ■宗教: 全人口の約90%がキリスト教徒で、その内ローマカトリックが最も多く、
      残りがフィリピン独立教会、イグレシア・ニ・クリスト等になっています。
      南部のミンダナオ及びその周辺諸島では、かなりの人がイスラム教を信仰
      しています。
 ■言語: 80以上の言語があるといわれています。よく知られているタガログ語を
      はじめ、セブアノ、イロカノ、パンパンガなどがあります。
      政府は、1978年からタガログ語をもとにした”フィリピノ語”の普及
      に努めており、国語として学校で教えられ、通用度は現在50%とのこと。
      また、もう一つの公用語として英語が使われています。小学校3年生から
      習うので、ほぼ全土で通用します。
 ■国民性:マレー系は同志を大切にする精神、中国系は家族の絆を大切にする精神、
      スペイン系は宗教心の厚さを、そして陽気なところは全てのフィリピン人
      に共通した特徴です。

◇ 旅行メモ ◇

 ■飛行時間:東京−セブ間は約4時間。
 ■時  差:日本より1時間遅い。日本の正午がセブの午前11時。 
 ■ビ  ザ:21日以内は不要。但し帰りの航空券所持のこと。
       また、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あること。
       22日以上の滞在が必要な場合、現地でピザの延長は可能。
 ■予防接種:不要。但し黄熱病については汚染国を通過して入国する場合は必要。
 ■気  候:6月〜11月が雨期、12月〜5月が乾期。3月〜5月が最も暑く、
       日中の気温が35℃以上になることもあるが、蒸し暑さはそれほどで
       もない。6月〜11月の平均気温は27℃〜29℃でこの時期は湿気
       も多少高くなる。旅行の最適期は、12月〜2月。
 ■電  圧:電圧は220V、60Hz(日本は100V、50Hz/60Hz)。
       メトロ・マニラやセブの一流ホテルのなかには100Vと220Vの
       2種類のコンセントを備えているところもある。

◇ 味ガイド ◇

 フィリピン料理は、米と魚が中心ですが肉類を使った料理もあります。
一般的に酸味があり、ニンニク、胡椒などの香辛料で味付けされているのが特徴です。
また新鮮な魚、エビ、カニ、貝類の味を楽しむことができます。米は日本のものと比べ
パサパサしています。フィリピン料理では、左手にフォーク、右手にスプーンを持って
食事をするのが習慣となっています。 

 ■レチョン:子豚の丸焼き。祭りのときには欠かせない料理。 
 ■シニガン:魚貝類や野菜をふんだんに使った酸味のきいたスープ。 
 ■アドボ :豚肉と鶏肉に玉ネギを添えて煮込んだものでフィリピンの代表的な料理。
 ■メチャド:牛肉と豚肉をじゃがいもや玉ネギなどと一緒に煮込んだフィリピン風シチュー。 
 ■ルンピア:フィリピン風春巻。 
 ■アッチャラ:パパイヤ、人参、唐辛子等の独特の漬物。

◇ 主なお祭(1997)◇

 ■1月9日:ブラック・ナザレ(マニラ・キアポ教会)
       フィリピンに初めてキリストの像が来た日を記念する祭り。
       この初めての像はメキシコ産の黒木で作ってあったといわれています。
       祭りの行列は、昼すぎにマニラの中心にあるキアポ教会へ向かいます。
 ■1月  :アティアティハン(パナイ島・カリボ)
       顔から足まで身体全体を着色し、カラフルな装身具で飾り、槍と奇抜な
       デザインの楯を持った現地の人々が活気に満ちた踊りを披露します。
 ■1月3週:サント・ニーニョ(セブ)
       幼きイエスキリスト(サント・ニーニョ)の祭りで、人々はセブ教会の
       周りをおもいおもいのステップで踊りまくります。
 ■3〜4月:モリオネス(マリンドゥケ島)
       聖週間(Holy Week)にマリンドゥケ島で開催される祭りで、
       復活祭を祝う独特の宗教儀式が行なわれます。
 ■4月10日:トルンバ
       マニラから115キロのラグナ地方のパキルで催される伝統的な祭り。
 ■6月12日:フィリピン独立記念日
       マニラのリサール公園で壮大なパレードが繰り広げられます。
 ■12月25日:クリスマス
       フィリピンのクリスマスシーズンは、ミサ・デ・ガヨが始まる12月16日
       から23日間にわたり、翌年の1月の"3人の王の祭り"まで続きます。

◇ ジープニー ◇

 ジープニーといえば、フィリピンを連想するほどポピュラーな交通機関です。第二次
世界大戦終了時、米軍は5万台のジープをこの国に残したといわれています。この軍用
車をすさまじいまでに外装を飾りたて、大衆運搬用に改造したのがジープニーです。

 ■利用方法:運行ルートは車体に書かれている。
       乗降は停留所で行う(Jeepney Stopの標識が立っている)。
       車掌がいないジープニーへの乗車は挙手で、降車は天井を叩いて行う。 
 ■料 金 :降車時にドライバーまたは車掌に支払う。
       どんなに満員でもドライバーは乗客一人一人の乗車地を記憶していて、
       請求金額は正確無比。
 ■注意点 :ジープニーはすしづめ状態で運行するのが常なのでスリには十分注意。
       貴重品は極力身につけないようにする。集団スリもいるので、乗り込
       んだ時に同時に乗ってきた数人に囲まれるように座られたら要注意。
       雰囲気がおかしいと思ったらさっさとおりること。

◇ トライシクル ◇

 オートバイ(あるいは自転車)にサイドカーをつけた3輪の乗り物。 
サイドカー部分と運転手の後部に、それぞれ2人でやっとくらいの狭い座席しかないが、
地元の人々は4人から6人、時にはそれ以上で乗ることが多い。フィリピン風タクシー。


− ビサヤ諸島 −

■セブ・マクタン島事情■

◇ セブ・マクタン輸出加工区(MEPZ:Mactan Exprot Processing Zone)◇

 現在、輸出加工区は首都マニラのあるルソン島内やセブ島対岸のマクタン島などにあり 工業団地としてのインフラが整備され、保税地域として原材料などの輸入関税免除のほか BOI登録企業と同じ奨励措置が受けられることから、日本企業が多数進出しています。 セブ・マクタン輸出加工区には日本から約60社が既に進出しており全体の約60%を 占めています。国際空港やセブ港に隣接しており、日本からは成田及び関空からそれぞれ 週3便、週2便のフィリピン航空の直行便もあります。 セブ島内には大学や短大が多くあり、英語の話せる高等教育を受けた若年労働者が得や すく、最低賃金もマニラに比べて安い等の利点があります。そのため増設した第二加工区 も既に満杯状態となっています。但し、慢性的な水不足の問題があり水を大量に使用する 業種には向いていないようです。

◇ 第2マクタン橋、メトロセブ道路整備事業 ◇

 フィリピン第2の経済都市圏であるメトロセブ(面積約8万ha、人口約120万の
地域)は、マクタン空港及びマクタン輸出加工区等を核として発展し、フィリピン成長
の牽引役となっている。
 これに伴い、マクタン島とセブ島を唯一繋ぐ第1マクタン橋の交通量は、近年急増し
ているが、同橋は90年の船舶衝突事故による損傷と過度な交通量により耐久力が低下、
交通需要に対応できない状況にあり、第2マクタン橋(4車線)新設と第1マクタン橋
修復が緊急の課題となっている。他方、セブ市中心部の交通混雑も著しく、セブ市北部
とメトロセブ南部を結ぶ迂回道路、セブ市南部のナガに整備されている輸出加工区への
アクセス道路建設が必須である。
 本事業は、セブ島−マクタン島間の交通の安全性・効率性改善を目的とする第2マク
タン橋の整備、第1マクタン橋の修復およびメトロセブ都心の交通混雑緩和を目的とす
る海岸道路タリサイ区間の建設により、メトロセブ地域経済及びフィリピン経済の発展
を図るものである。

◇ 第2マクタン大橋建設工事 ◇

 フィリピン公共事業省が発注したセブ島とマクタン島を結ぶ第2マクタン大橋の建設
工事を住友建設と鹿島建設がJVで受注した。工期は1996年10月1日〜1999年6月30日。

 セブ島は、フィリピン南部に位置し、リゾート地として有名で日本など各国から多く
の観光客が訪れるとともに日系企業の工場進出も盛んです。その玄関口となる国際空港
はマクタン島にあり、セブ島とは約25年前に日本の経済協力と技術協力で建設された
2車線のマクタン大橋で結ばれています。しかし、マクタン島のリゾート地化、工業化
の進展などにより交通量が大幅に増加し、しばしば交通渋滞を招いています。
 また、マクタン島への電力・水道水はマクタン大橋を利用して供給されていますが、
90年の秋にはタンカーの衝突事故により交通が遮断されると共に電力・水道水の供給
も止まり大混乱に陥りました。このようなことから、交通渋滞の解消、電力・水道水の
安全供給、さらに観光地にふさわしいシンボリックな橋梁の建設が期待されていました。
 第2マクタン大橋は、日本の円借款で建設される全長1、010mの大橋ですが鹿島
が受注したのは、その中央部にあたる橋長410mの建設工事です。

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