セブのカラオケについて紹介しましょう！


　セブのカラオケは、日本のカラオケＢＯＸとは大きく異なりあくまでも男性のための
　スポットと考えて下さい。店によっては夫婦同伴で楽しめるところもあるようですが
　日本人にはこのような楽しみ方は難しいでしょう。

　ではカラオケのシステムを順を追って紹介します。


　(1)いざ出陣！
　　　まず、店へはタクシーで行きます（ホテル内のカラオケであれば別ですが）。
　　　この時、流しのタクシーよりホテルのタクシーを利用した方が無難でしょう。
　　　（セブ市内のタクシーは流しでもほとんど危険なし。但し乗車前のチェック
　　　　といざという時の度胸・交渉力は必要。）


　(2)店に到着！
　　　全てのカラオケ店には警備員兼ドアマンがおり、彼らがドアを開けてくれますので
　　　自動ドアと同じ感覚で中に入りましょう。


　(3)店に入る！
　　　さて、その後が問題です！
　　　店に入った瞬間、おびただしい数の若いフィリピーナを目の当たりにし最初は驚嘆
　　　することになります（店によってはガラス窓で仕切られた部屋の中にいる）。
　　　彼女らがＧＲＯ(Guest Relation Officer)と呼ばれる平均２０才前後のコンパ
　　　ニオンなのです。店の規模により人数はまちまちですが、少ない店で１０人くらい
　　　多い店ともなると５０人以上のＧＲＯが、所狭しとソファーに腰掛け待ちかまえて
　　　いるわけです。この中から今宵のパートナーを一人だけ選ぶことになるのです。


　(4)パートナー選びのポイント！
　　　さあ、ここからが肝心です。１０〜５０人の中から１人を選ぶのですから、それは
　　　もう至難の業（？）といえます。

　　●ポイントその１：
　　　一度選んだパートナーは、基本的には、その夜の内は代えることができません。
　　　厳密には、気に入らなければ何人でも代えてもいいのですが、その店では永久に
　　　パロパロ（浮気者）のレッテルが張られることになります。また、仮に同じ店に
　　　２度以上訪れるチャンスがあるのなら、面識のある女性をパートナーとして指名
　　　した方がより楽しめるでしょう。以上のことを肝に銘じて選んで下さい。

　　●ポイントその２：
　　　ほとんどの店は、店内の照明が落としてありそう明るくありません（薄暗い）。
　　　すなわち、悪条件の中で顔を確認し自分の好みの女性を探し当てなければなりま
　　　せん。勇気を出してチェックしましょう。この時、スマイル（笑顔）のある女性
　　　を選んだ方が”はずれ”が少ないようです。
　　　また、この中には学費を稼ぐため日中は大学で勉強し、夜だけ店で働く学生さん
　　　が混じっています。親しくなったら学生証でも見せて貰いましょう。

　　●ポイントその３：
　　　どうしても自分では選びきれないという場合には、店のママさんに条件を伝えれ
　　　ば適当に選んでくれます（例えば、日本語が話せる女性とか）。
　　　ただ、自分で選んだ方が”はずれ”だった時のあきらめもつくというものです。
　　　ぜひ、自分で選ぶことをお勧めします。


　(5)さあ、いよいよカラオケ開始（席に着く編）！
　　　女性を選んだら、いよいよカラオケの始まりです！
　　　ここから、２種類のシステムが存在します。

　　●カラオケシステムその１（個室）：
　　　代表的なものが、個室のシステムです。これは日本のカラオケＢＯＸと似ており
　　　一緒に行ったメンバがそれぞれのパートナーと共に皆で一つの部屋に入ります。
　　　もちろん、カラオケ装置は各部屋毎に備え付けられています。

　　●カラオケシステムその２（大部屋）：
　　　今ではマイナーになりましたが、もう一つのシステムに大部屋があります。
　　　これは、個室ではなく１フロアにソファーが散りばめてあり、各パーティー毎に
　　　一組のソファーを占有します。
　　　カラオケ装置は、店に１台しか備え付けられていないので各パーティーがある種
　　　のルールで順番に歌うことになります。


　(6)さあ、いよいよカラオケ開始（席に着いたら編）！
　　　席（ソファー）に着いた後は、パートナーと一対一のお付き合いになります。
　　　複数で行っても基本的には各カップル毎に話をすることが多いのです。
　　　いつも調子で（？）男女の会話に花を咲かせて下さい。なおセブはタガログ語では
　　　なくセブアノ語ですので、タガログ語が話せるからと調子に乗ってはいけません。
　　　英語は、殆どのＧＲＯが日本人よりはうまく話します（フィリピンは英語圏です）。
　　　英語に自身のない人は、日本語の話せるＧＲＯを選んだ方が楽しく過ごせます。


　(7)さあ、いよいよカラオケ開始（マイクをにぎる編）！
　　　いよいよ歌い始めるわけですが、ここでも２種類のシステムが存在します。

　　●システムその１（個室）：
　　　唄いたい歌を選曲したら、パートナーの女性がリモコンで曲を予約してくれます。
　　　部屋には仲間同士しかいないので、一人で何曲リクエストしてもよいでしょう。
　　　但し、仲間割れしない程度に一度には１、２曲に留めておくのがマナーでしょう。

　　●システムその２（大部屋）：
　　　カラオケ装置は、店に１台しか備え付けられていないので各パーティーがある種
　　　のルールで順番に唄うことになります。多くの店では、テーブル番号の若い順に
　　　１つのテーブルで２〜３曲ずつ予約していきます。
　　　曲の予約は、個室カラオケと異なりパートナーが曲番号を紙切れに書いて、オペ
　　　レータのところまで持っていくのです。唄う時は、一つしかないステージで皆の
　　　前で唄うことになります。
　　　なお、大部屋カラオケのＧＲＯにはユニフォームとパンストの着用、ライターと
　　　ボールペン携帯の義務が課せられているようでこれを怠ると店に対しペナルティ
　　　を支払うとのことです。

　　　ここからは、飲めや唄えの大騒ぎをすることもできます。
　　　但し、男性陣の盛り上げ方次第ですが。


　(8)料金
　　　２時間で１、０００ペソ（１ペソは３〜４円）位を見込んでおきましょう。
　　　当然、店のランクや行った回数により多少異なってきます。


　(9)ＧＲＯの収入源
　　　相手をしてくれる女性の収入源には、以下の３種類があります。

　　●ドリンク
　　　決まった時間毎に出されてくる女性用のジュースからの上がり。
　　　平均的には、３０分毎に１２０ペソのジュースをウェーターが持ってきます。
　　　この内の１／３程度がＧＲＯの取り分になります。
　　　これは、指名されなければ貰えないのです。

　　●チップ
　　　店を出る前にパートナーにチップを払うのがマナーになっています。
　　　よほど気に入らなければ払わなくてもいいのですが、相場は１００ペソです。
　　　なお、非常に気に入った場合とか同じパートナーを何回も指名している場合には
　　　２００ペソ渡すのも良いでしょう。ただ、特別なこと（本人の誕生日等）が無い
　　　限り５００ペソ以上渡すのは、非常識というものです。
　　　これも、指名されなければ貰えません。

　　●基本収入
　　　指名されなくても、店に座っているだけで一晩１２０ペソ程度の現金が支給され
　　　ます。勤務時間は７、８時ＰＭから２、３時ＡＭと７、８時間の勤務です。

　　　注1:但し、ドリンクの取り分と基本収入分は月に数回（週末等に）まとめて支給
　　　　　されるので、ＧＲＯの日々の収入はお客さんからのチップのみです。

　　　注2:なお、上記相場は高校卒業の新卒ワーカーの最低賃金が１５０ペソ位の頃の
　　　　　金額ですので、インフレと共に変化することをお忘れなく。


　(10)カラオケでのマナー
　　　セブのカラオケ店は、”何でもあり”といった場所ではありません。
　　　マニラのカラオケには、ピンサロもどきの店等もっとバリエーションがあると聞き
　　　ますが、セブは至って健全と言えるでしょう。
　　　まあ、パートナー次第ですが、むやみやたらに触ったりすると露骨に敬遠されます。
　　　始めは、パートナーの顔色をうかがいながらアクションして下さい。
　　　希に、何でもＯＫよ！というＧＲＯがいるようですが、このような場合は特に深入
　　　りするのを避けましょう。その内、家族が病気でお金がいるという話になるのです。


　(11)お店ランキング
　　　それは秘密です。というより主観的な要素が強いのでランキングは無意味かな。
　　　ぜひ、自分で足を運び自分の目で確かめて下さい。
　　　お店の評価基準として、ママさんのマナーは重要なポイントです。これが悪いと全
　　　く関係ないママさんあるいはＧＲＯのジュース代まで課金されることがあります。


　(12)カラオケを楽しむための五箇条

　　　その１:個室カラオケは日本の個室何とかとは全く異なりますので、過大な期待を
　　　　　　　しないようにして下さい。変な期待をして行くとガッカリしますよ。

　　　その２:英語がほとんど話せないＧＲＯを選んでしまったときには往生します。
　　　　　　　会話が全く成立しないのです。容姿のみで選ぶと、たまにこういうことが
　　　　　　　ありますが、その時はあきらめて他のことに没頭しましょう。
　　　　　　　ただ、高級と言われているカラオケ店のＧＲＯは皆それなりに英語を話し
　　　　　　　ますし、日本語が話せるＧＲＯを必ず置いています。

　　　その３:ＧＲＯは皆チョコレートやスナック菓子が好きです。２度目以降の時には
　　　　　　　安い物でかまわないので何か食べ物を買って行くと場の雰囲気が盛り上が
　　　　　　　ります。

　　　その４:選んだＧＲＯとは２時間以上一緒にいて唄ったり、踊ったりするわけです
　　　　　　　が、会話は非常に重要です。彼女らの多くはセブ島以外の島から来ており
　　　　　　　基礎知識としてフィリピンの地理のほか文化、歴史を記憶していれば更に
　　　　　　　話が弾むでしょう。

　　　その５:ＧＲＯの中には大学生もおり、多くのＧＲＯが日本に興味を持っています。
　　　　　　　そして、日本の生活、習慣、文化、歴史などについて聞いてくるのです。
　　　　　　　日本という国に関し、日本人としての最低限の知識を普段から身につけて
　　　　　　　おくことが重要です。これは、カラオケに限らず全ての海外生活で言える
　　　　　　　ことです。

　　　その他:有名なタガログ・ソングにフレディ・アギュラー(Freddie Aguilar)の
　　　　　　　Ａｎａｋ(Child:子供)があります。余裕のある人は覚えておきましょう。
　　　　　　　個人的には Sharon Guneta の High School が好きです。

　　（１）電話をしない ！
　　（２）電話させない ！
　　（３）連れ出さない ！

　これが守れれば楽しい夜が続くことでしょう。
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　　 セブのカラオケ店

　　-VIP Room Type (個室形式)-

　　　　 Arena

　　　　 Infinity

　　　　 Metropolis(Rhapsody)

　　　　 Sound and Music

　　　　 Steve

　　　　 XO

　　　　 Jaguar

　　-One Floor Type (大部屋形式)-

　　　　 Anfini (before Chitose)

　　　　 Capricorn

　　　　 I Love You

　　　　 Music Machine

　　　　 Shinjuku

　　　　 5 Star (Feb.1998 closed)

　　　　 New Island ←ここは未体験(closed?)

　　-Piano Bar (ピアノ・バー)-

　　　　 Star Field

　　　　 Metropolis