【手術の標準的な流れ】

  1.患者入室後、モニター症着
  2.側臥位となり、硬膜外麻酔を施行する
  3.仰臥位に体位固定し、全身麻酔を開始
  4.膀胱留置ドレーン挿入、直腸温計挿入
  5.消毒、ドレーピング
  6.執刀
  7.開腹
  8.大弯側・幽門上のリンパ節郭清、および血管処理を行う
  9.胃と十二指腸の間を切離する 
   ※ここから消化再建が終了するまでは消化管の内側が表面に出ているため、
    不潔となる器械・清潔である器械をしっかり区別しておく
 10.総肝動脈から脾動脈周囲までのリンパ節郭清、および血管処理を行う
   ※超音波凝固切開装置を使用する場合、組織損傷を起こす可能性があるため、
    ブレードが周囲組織に接しないように注意する
 11.噴門部小弯側のリンパ節郭清を行う
 12.食道を切離する
   ※ここで検体が出るが、器械盤の上に保管しておくか、すぐに下す
    (外回り看護師が受け取る)のかを、医師に確認する
 13.脾臓・膵体尾部を脱転させる
   ※術野が深くなるため、間接介助看護師は無影灯をきちんと合わせる
 14.脾動静脈を結紮・切離する
 15.ルーワイ法による再建、空腸の切離
 16.食道空腸吻合を行う
   ※空腸と食道を器械吻合した後、空腸断端は自動吻合器で閉鎖する
 17.空腸空腸吻合 を行う
   ※器械吻合であることが多い
    タバコ縫合器・自動縫合器・吻合器の使い方や替え刃の装着方法と、
    吻合方法を理解しておく自動吻合器、自動縫合器はそれぞれの場面に
    おいて複数回使用するため、使用する場面と器械を把握し、必要に応
    じて替刃の準備をしておく
 18.腹腔内の洗浄、止血確認を行う
   ※温生食3,000mL程度を準備しておき、すぐに清潔野へ補充できるようにする
 19.ガーゼカウント、器械カウントを行う 
   ※万が一、ガーゼ・器械・針・ドレーンの切れ端など、一つでもカウントが
    合わない場合は術者へ報告し、カウントが合うまで検索を行う
 20.ドレーン留置
   ※ドレーンの留置本数およびドレーンの先端部位を術者へ確認し、病室看護師へ申し送る
 21.閉腹
   ※トータルでの出血量をカウントし、麻酔科医・術者へ報告する
 22.閉創後、ドレッシング
 23.麻酔覚醒
 24.退室

       

     

     

      

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