一ノ瀬泰造のプロフィール
■ 名 前: 一ノ瀬 泰造(いちのせ たいぞう)
■ 出身地: 佐賀県
■ 写真集: 遥かなりわがアンコールワット、地雷を踏んだらサヨウナラ
■ 受賞歴: 1972年 UPIニュース写真月間最優秀賞
■ 略 歴: 1970年 UPI東京支局入社
1972年 カンボジアにてフリーランスとしてスタート
1973年 カンボジアにて消息不明
1982年 カンボジアでの死亡確認
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■ NHK・ETV 地雷を踏んだらサヨウナラ ■ (99年5月16日)
99.5.15(土)の8PMから1時間枠で、一ノ瀬泰造の生き方を描いた上記
ドキュメンタリーが放映された。ナビゲーターはノンフィクション作家の金子
達仁氏(33才)で、彼の視点から一ノ瀬泰造の生き様を追うという設定。
一ノ瀬は26才で没しており、33才である現在の金子氏とほぼ同年代。
この番組を見るまで金子という作家は全く知らなかったが、彼の感性に
驚くとともに、同年代じゃないとああいう風に感じるのは難しいだろうなぁ
と改めて考えさせられた。
-金子氏の感性-
その1:一ノ瀬が消息を絶ったアンコールへ続く最後のまっすぐな道を歩き
「ポルポト派のことはよく知らないが、カンボジア人のことを知っていて、
目前にアンコールが見えれば、行っちゃいますね。吸い込まれそうだ」
この感性は、同年代の人間が現地を踏まないと現れないんじゃないかな?
私にとっては新しい発見でした。同年代だとそういうことを感じるのかと...
その2:一ノ瀬の死体埋葬現場に立ち
「当時は森で、今は草むらという何の変哲の無い場所じゃないですか。」
「一ノ瀬さんは、太く短いかっこいい人生を送った人だったという先入観
があったけど全然そんなことない(特別な人間なんかじゃなかった)」
人間を偶像化する傾向のあるマスメディアへの批判と自らの反省?
非常に素直な見方、感性に共感。
その3:アンコール・ワットに登ってテラスから周囲を眺め
「一ノ瀬さんとカンボジアの人達には悪いけど、これはただの建造物
だと思う。僕は一ノ瀬さんがここへ来たら何を思うかに興味がある。」
これは私にも非常に興味があることでしたので、金子氏の感性に
改めて感服。この世代の感性もまんざら捨てたものじゃないな。
-最後に-
番組の構成自体は、井川一久氏の出演やロックルー関連の話も盛り込んであり
一時間枠にしては上出来。強いて言えば、当時の外国人カメラマンからの逸話
があれば文句無しだったが(まあ、これは無理か)。
全体的には、すこぶるいい内容だった。今度は、岡村をやってくれないかな。
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